9月17日(火)2013-09-17

台風一過で秋の空。日差しはまだ少し暑いけれど空気は秋そのもの。
井の頭公園には平日なのに大勢の人がいて、ベンチは殆ど埋まっていた。こういう時に考えることはみな同じ。

 
 

サッカーのJ1リーグが再来年から2ステージ制になることが決定した。
前期と後期で順位を決めて、順位上位で年間チャンピオンのトーナメントをするという方式。Jリーグが始まった時の形式に近いもの。
賛否でいえば否が多いのだろうけれど、それが決定した背景には観客動員やスポンサー料など、簡単にいえば興行的な問題が存在するようだ。
そうなると、現在の興行形式の中で楽しんでいるファンの気持ちとすれ違ってしまうのは、仕方がないと言えば仕方がない。それで済まないんだけど。

来年からはJ3という、J2の下のプロリーグができる。JFLは別組織でセミプロやプロもいるけれど建前上はアマチュアリーグの最高峰だ。横河武蔵野はJFLでJ3に行く予定はないけれどJFLからもJ3に行くチームが沢山ある。

プロという言葉は便利なもので、自動的に興行的な側面がついてくる錯覚がある。錯覚じゃなく当然のことであるのかも知れないけど、じゃあプロって何?という話もある。
初歩的なミスをした選手や審判に「それでもプロか」「こっちは金払ってるんだ」という言葉が出かかったりするかも知れないけど、でも日本の3部リーグだよって話。どこまで要求するのか?それは金額に沿うのか。
選手も審判も出来る範囲で一生懸命やっているし、そもそもサッカーはミスするスポーツ。プロサッカーという言葉からイメージするプレーが必ずしも見られるわけじゃない。逆にいえばプロじゃないJFLや大学リーグや高校サッカーでも、たまに驚くようなスーパープレーを見ることだって出来る。

ちなみにJFLは入場料1,000円が殆ど。もっと取っているチームもあるけれど、概ねこの程度。J3ではチケットはいくらになるのか。
経済的感覚で言えば、この金額でこの内容、という部分が顧客満足度なんかに結びつくわけで、そこ大丈夫ですか?という点は気になる。それ相応の値付けをしたら運営出来ません、なんてぶっちゃけた話は仮に存在していても口には出来ないだろけど。
興行的な価値が低いスポーツは、ダメなスポーツであるわけじゃない。ここはすごく重要なんだけど、でもプロって話にになると急にこの部分がクローズアップされる。プロになるというのはお金がかかるということなのか。

音楽の世界ではプロとアマチュアの線引が曖昧になってきていて、確かにこの人はプロだしお金を払う価値があるという人の他にも、これを無料で聴かせてもらっても良いの?みたいなことだって沢山ある。2,000円で入ったライブハウスで驚くくらいすごい体験をすることだってある。今じゃUStreamでライブを配信することだって珍しくない。もちろん無料だ。
数字は出さないだろうけれど、スカパーのJリーグ中継よりもDOMMUNEの視聴数が多い時だってあるんじゃないか、なんて思うと、スポーツ興行の難しさ、なんてことを思ったりする。

世の中は金か。