3月14日(月) 東京発の情報なら何でもよかった時代があったのかも知れない2016-03-14

一日ずっと雨。降っていた分、寒さは昨日よりつらかった。

70年代、アメリカ西海岸のヒッピーカルチャーを伝える雑誌が日本にもあった。その雑誌が伝えたかったのはきっとヒッピーの人達が追求しようとした自由な生き方だったのだろうけど、結果的には「アメリカ西海岸の様式への憧れ」が発生したのでは無いだろうか。当時雑誌をいっしょうけんめい作った人達には悪いのだけど。
そしてさらに言えばその情報発信源としての東京への憧れ、つまり「西海岸の情報を伝える東京という都市への憧れ」というねじれた志向が地方都市には発生した気がする。東京であり間接的にアメリカである文化への憧れ。
もうそうなっちゃうと西海岸のヒッピーが何を求めてそういう生活を送っていたか、みたいなものは薄らいでしまって、形式や様式を模倣するだけで満足したりして「ネオン管の看板をどうしても店におきたい」なんて感じの着地をしたのだとしたら、それはそれで面白い現象だったんじゃないかと思う。
まったく調査も何にもしてない妄想だけど。

そんなことをモスクワで朝ごはんを食べていて湯村輝彦さんのポスターを眺めながら考えた。