glory days – くるり2013-02-23

最近はおかげさまで仕事が忙しくて日々の更新でさえ後回しになっている。食事もパスしたりするくらい。そんな中、夜中にNHK-BSで再放送なんだろうけれど、くるりの武道館公演が流れていて、ああこれはとてもよい曲だなと思った。

シンプルでしっかりしたリズムにのって歌われるうたは不思議な韻の繰り返しで、耳に入ってくる言葉から東北の震災についての歌なのはすぐにわかる。東電は全然関係ないとか、そこだけ拾えばなんだか時流と逆の印象なんだけど、時間は後ろに戻せないから進もう、色々あるけれど進もうという歌だ。一瞬で笑顔に変えるというのは、過去に起きた悲しいことの逆だ。

お金と時間のバランスが今とは少し違っていた時期には、毎年春に京都の桜を見に行っていた。お金も時間も贅沢な趣味だった。

当時円山公園で撮った桜。毎年この時期には艶やかな姿を見せてくれる。

満開の桜をみて晴れやかな気分になったり、その気分を思い出せたりするのは、日本人独特のものなのかどうかはわからないけれど、日本語を話すの多くの人が共感できるものだろう。そんな気持ちになれない人だって場合だってあるけれど、そんなマイナスな気持ちを少しでもプラスに近づける力を桜や、その桜を見に集まった人達はもっているのかも知れない。そんな気がする。そういう歌だと思った。大変に晴れやかで力強い、よい曲だ。

坩堝の電圧(るつぼのぼるつ)(通常盤)

坩堝の電圧(るつぼのぼるつ)(通常盤)

メンバーチェンジを繰り返すバンドなのに、とても「くるり」らしいアルバム。
今更ちゃんと聴いたくらいなので、何を言うかという感じではあるけれど
非常に評判が良かったという話だけは耳にしていて、確かにそうだ
もっと早く聴けばよかったと思った。
glory daysは最後に入っている。


くるりのメンバーのルーツの京都は、時間の流れが独特なものがあって、それがどこか滲み出るような気配がある。くるりの少しだけ浮世離れした飄々とした空気なんかは象徴的なものだと思う。笹野みちるもそんなことを書いていた。何もしなくても生きていけるような空気があるとか。

泥沼ウォーカー

泥沼ウォーカー

どんよりした日常をおくる笹野みちるが元気を出して京都を案内するという不思議な本。
レンタル自転車で普通の京都を紹介していて、観光ガイドとしては地味だけど面白い。
京都御所のうどんは美味しかった。


京都は今年も難しいだろうけど、桜が咲く春が待ち遠しい。