岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ

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世田谷文学館に金倉ひだりさんと『岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ』を見に行きました。金倉ひだりさんは卒論の題材にリバーズ・エッジを取り上げていて、本人曰くファンでは無いと言うものの、そんなハズは無いでしょうという風には思っている。まぁそれ自体はどうでも良いことではある。

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大量の作品や原画が展示されていて、お客さんはそれを熱心に見ながら進むのでかなり時間がかかる。それだけの仕事をこなした作家であるということも驚きだし、時代がそれだけ彼女に要求したのだなあとも考えられる。時代的に出版も元気だったという側面もあると思う。そういった記憶は会場で先行発売されていた書籍にも色々と書かれている。アシスタントをしていた安野モヨコが忙しいというのはそういうものだと思っていた話は興味深い。

展示の年表には当時あった事件やエピソードも散りばめられていて、小泉今日子が髪を切った、なんていう今振り返れば、あー象徴的だったなぁなんてことも書かれていた。ピチカートファイブのデビューと解散も書かれていたけれど、果たしてデビューから解散までずっと知っていた人で展示を見に来ている人がどれだけいるのか。作品が残るということはリアルタイムで追いかけなくてもファンになることが出来るわけで、その人の歴史に付随する事象まで追いかけるというのはとても大変なことだ。そして、そうやって時代と出来事を結びつけることで歴史は作られる。岡崎京子を知っている人の90年代と、そうでない人の90年代は違う。
展示の出版物の中には自販機本と呼ばれていたエロ本「ブリッコ」もあった。新人類などと言われるカルチャーの歴史には度々登場する雑誌ではあるけれど、文学館に置かれているんだなあと思ったら不思議な気分になった。
原画も数多く展示されていたけれど、デジタル全盛の今の作家さんの展示をすることになるとしたら、液晶モニターやタブレットが並ぶのかなぁ、なんてことを考えた。デジタルが普及する前に活動を休止した彼女だし、たらればを言っても仕方がないけれど、今だったらペンタブで描いているのかなぁ、という想像をしてしまう、自分にとっては地続きの作家だ。

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文学館のカフェで企画にあわせて特別メニューとして出されていたショコラのセット。オジサンが頼むにはかなりの抵抗があった。