Hidari Kanakuraさんとサッカーの話をした2022-11-06
Hidari Kanakuraさんこと、ひだりさん
町田出身で現在も町田在住のFC町田ゼルビア(以下 町田ゼルビア)サポーターのひだりさんとJ2のシーズンが終了した週にサッカーの話をした。
ひだりさんはシーズン途中からNoteで町田ゼルビアのゲームレビューを書いていて、その総括的な話を軸に書けること、書けないことを色々とおしゃべりした。
話をした時点で町田ゼルビアは監督や社長の交代が発表されていて、結構な体制変更をした上で来季に臨むことが決まっている。ちなみに話をしている間に、鄭大世選手が引退することを発表していた。
【鄭大世選手 現役引退のお知らせ】
この度、#鄭大世 選手が2022シーズンをもって現役を引退することになりましたのでお知らせいたします。
テセ選手、17年間の現役生活お疲れ様でした。@ChongTese9
コメントはこちら⬇️https://t.co/uab30sCdyO#THANK9#FC町田ゼルビア#zelvia pic.twitter.com/GnXaeiwTXq
— FC町田ゼルビア 公式 (@FcMachidaZelvia) October 28, 2022
今年はとにかく考えて書き切るところを意識して
ひだり:今年、シーズン途中からではありますが「こんな試合になるんじゃないか」と想像しながら相手チームの強い選手、良い選手、どういう部分を相手チームのサポーターは面白いと感じて見に行っているのか、そういうことをイメージすることも含めてやってみて、とにかく考えて書き切るところを意識してやっていたんですけど、やればやるほど、インプットして勉強していかないと、たぶん繰り返しになっちゃうんだろうなっていう将来的な退屈を感じたんです。僕が町田ゼルビアを追いはじめてから、チームのことを書いてきた人が何人もいたんですけど、書かなくなっちゃうんですよ。それが何なのかを追い求める旅だったんです。やっていくと、なんで止まったかは想像つくし、それをもう一越えするには、もっと分かってもらわないといけない、そのためにはどういうアプローチが最適かというのを考えた時に先人たちがやっていた試行錯誤がすごい分かるんですよ。
てらさわ:たとえばお金にならないとそれ以上のモチベーションにはならないよね。芸人がやりましたねーって賑やかしたりしているのを見ると、もっと専門的にやれよとか、もっと詳しい人に話させろ、とか言われたりするけど、書くのは大変だよね。
ひだり:毎節、図をいれてる人もいますけど、僕はFootball LABのデータ程度で、それ以上の時間は割けない。カツカツなんですよ。可処分時間の問題が大きくて、書く時は相手チームのハイライト動画と2試合くらいをザッピングで見て、あたりをつけるんですけど、それを文字に起こす、データを含めて検証する。思い入れのあるチームは熱心に出来るんですけど、それでも簡単じゃない。試合は迫ってくる。(週末と水曜日に試合がある)三連戦はキツくて(笑)。なんでこんなしんどい思いをして書いてるんだろうって。
てらさわ:それこそお金につながらないと先にいかないよね。
ひだり:オフィシャルライターの方からも、いいねをもらったりして。そういう人達の苦労の一部を垣間見れたというのは収穫でした。せっかく頑張って書いたのに考えきれていない!とか言われたり。
てらさわ:商売で書いている人たちの凄さというかね。
ひだり:覚悟ですよね。自分では、がんばったコタツ記事を書き続けてきたわけですけど、取材をしたりして記事を出している、お金をもらって書いている人はそれだけの時間や労力を費やしているんだなって。想定どおりのこともあったけど、やってきた人たちへのリスペクトはすごいありました。
そんなに無いんですよ
ひだり:今年は特に前半調子よかったから、情報を得たい、読みたいわけですよ。でも町田ゼルビアはそんなに無いんですよ。無いから書いたんです。レノファ山口、ファジアーノ岡山とかは、記事を書きましたのツイートに沢山のいいねとかもらったりして。
てらさわ:それはレノファ山口やファジアーノ岡山も同じような立ち位置なんでしょうね。
ひだり:そういうことも目的でしたから。自分なりにできる範囲で今まで苦手だったチームも頑張って好きになるんですよ。そういう相手へのリスペクトはやりきれた自信はあります。プレビューがなければ栃木SCやロアッソ熊本がするサッカーを分かった上で試合を見ることはできなかったし、楽しめました。
ひだり:今年のように書き続けることは来年は無いと思っていて、でも楽しいし、公式なコンテンツにも限りはあるし。何か楽しみたいんですよね。それにつながる何かができるといいなと思ってるんだけど、毎節書くは今年よくやったなと思うんですよ。書かないといけないからと言って、金曜の夜とか時間をもらって、子供の面倒は家族にみてもらったり、通勤電車の中でハイライトや試合の動画を見て、スマホのメモ帳で書いて。ひたすらそれの繰り返しです。スマホのメモがプレビュー記事ばっかりで。いい経験でした。
書いているとだんだん自分のチームのやることっていうのが、いきなりすごいパスを繋ぎだしたりは出来ないわけで、やれることはチーム毎に決まっているから、前に起きたことはまた起こる。なのでコタツ記事ではあるんですけど現実に起きたことを見ていくことで次に起きることは予測できるというのが理解につながったことはすごいあります。あそこを狙った攻撃で成功したからよかったねとか、成功しなくても狙いはわかるというのが沢山あって。やられたこともやれたことも。
プレビューをもっとみんな書こう
てらさわ:プレビューを書く人は比較的少ないよね。試合後のレビューや写真を楽しむ人より。
ひだり:僕、レビュー書いてないんですよ。振り返りしてないんです。理想はレビューも書いた方が良いんでしょうけど、そこは結果だから。勝ってドヤりたいわけではないし、負けてしょぼくれたくもない。次に来るものが何なのか、こういう楽しいことが起きるんだという期待を膨らませたい。記事の冒頭に前節あそこはこうでやりたいことやられたねとか書いてたけど、そんなに興味がなかった。
てらさわ:それは性格とか考え方だね。
ひだり:むしろ読みたいのはプレビューだと思うんですけどね。勝ったらハイライト動画何度も見ていればいいだけで。
てらさわ:起きたことの感想文は比較的書けるわけで、それを踏まえて次の試合のことを書く人はあんまりいない。
ひだり:たしかにそうですね。なんで気づかなったんだろう。レビューだったら書く意味が自分の中であんまりなかったんですよね。サッカー中毒の人にとっては試合前で期待している部分とかそういうのを、自分自身も読んで楽しみをもらったから。総じて、すごくやって良かったんだけど、大変でした。来年はもうちょっと時間をかけず、いいねしやすいものを(笑)。
てらさわ:どこのチームもプレビューする人が増えると良いのかもね。
ひだり:良いと思いますね。それで相手チームのサポーターからコメントもらったりいいねしてもらったりして、伝わったなーって。自分も相手チームを愛そうとして調べているわけで、それが伝わるのは本当に嬉しいし。相手の立場に立つ、そのチームのサッカーに何をサポーターは見ているのか、その上で、相手チームが町田ゼルビアを倒すにはどうするかを考える。
てらさわ:どういう風に攻められるんだろうかって考えるのは、サポーターが一緒に戦っているというのであれば、しないの?ってことだよね。
ひだり:勝てばヨシ!ではないんですよね。自分の中でアツかった試合の一つが0-0で引き分けた熊本戦で、ザ塩試合なんですよ。守って守って。
てらさわ:熊本はいっぱい攻めたい。
ひだり:熊本が苦戦をしていたのが大宮とか秋田とか、そっちのタイプが苦手なんですよ。なので戦術選択完璧にあってたんですよ。しょっぱくすればしょっぱくするほどやりづらいチームだったんですよね。僕的には久々に見れた会心の塩試合という感覚で、その後のプレビューを書いてても、あの熊本戦のようにという気持ちがあって。
てらさわ:戦術があたることもなかなか無いし、戦術が噛み合うと見てて脳汁でるよね。戦術だけで勝つのは無理だけど。
ひだり:90分やるなんて無理ですからね。熊本戦に関しては、戦術を達成するにはめちゃくちゃ走らないとならない、気持ちが無いと絶対に遂行できないプランだったので、見たかったのは戦術ではなく気持ちだったんですよね。
最後も27時の投稿
ざっくりまとめると、大変な作業お疲れさまでした、楽しかったですよね、という話。それはそれで立派なサッカーの楽しみ方だったんだなあと思う。リスペクト。そしてこの話を踏まえて最後の記事が投稿されていた。
これの投稿時刻は2022年11月6日03:11。最後までお疲れさまでした。