ミリメーターとANOHATA GALLERYの告知について話をした

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昨年2015年11月28日から約一ヶ月開催されたANOHATA GALLERYの主に告知の方法について、主催者のミリメーターと話をした。

ANOHATA GALLERYは、作品を建物内に展示するのではなく、街灯のバナーとして作品をかけ、いつでも誰でも見られるような展示をする試み。今回は漫画家の大橋裕之の描き下ろし16作品を井の頭公園通り商店街で展示した。

teposawaさん(@teposawa)が投稿した写真

-ANOHATA GALLERYの告知は主にWEBでしたね。
ミリメーター(以後ミリ):そうです。FacebookとTwitterでやっていました。メールなどではあまり宣伝はしてません。WEB以外だとチラシを作って100部くらい配ったかな。それと吉祥寺の書店、バサラブックスブックスルーエに30部づつくらい置いてもらいました。

コロカルには掲載されましたが、その他でプレスリリースをメディアに送ったりしましたか?

ミリ:主にカルチャー系メディアに送りました。大橋さん経由でも幾つか送ったのですが、それとあわせてもほぼ掲載されませんでしたね〜。新聞社の地方版担当の方にもお知らせしたのですが、これもまた掲載はされませんでした。新聞に載ると地元の人にも伝わりやすいので、取り上げて欲しかったのですが。WEBでの情報拡散と新聞掲載で地元の人へのアピールをもくろんでいました。

-事前の告知手応え、集客につながったみたいなことはありましたか?
ミリ:集客そのものはそんなに期待していなかったんです。

-「集客」という言葉があてはまらないようなイベントではありますね。
ミリ:ここ(商店街のなかにある場所#4)に展示していなかったですから、展示物と施設の関係性はわかりにくかったかも知れません。ギャラリーで展示をやったりすると、週末には結構な人数が来るじゃないですか。そういう見て回る経路としてここが無かったので、人の流れをカウントは出来ませんでした。見に来ている人がいるといえばいるという。

-その辺がわかりやすいイベントではなかったですね。
ミリ:一方で面白かったのはTwitter上でエゴサーチしていると、ちらほら様子をアップしている人達がいました。最初は告知に対する反応やオープニングイベントに対する反応で、それからジョギング中に偶然気づいたり、最初は大橋さんの作品だと気づかないでツイートしていたり。

-街ネタとしての面白さはありますよね。なんだこれは?という。
ミリ:大橋さんの事をご存知でも、ANOHATA GALLERYの画が大橋さんだとは気づかないで後になってから気がつくみたいなことが起きたり。通りがかりの人や、子供を乗せた自転車のお父さんが見て回ってたりなんてこともありました。また、場所#4では大橋さんの書籍を並べて販売してみたのですが、その売れ行きは結構よかったですね。

-集客のカウントでは無いですが、物販としての数字は見えたと。
ミリ:場所#4の収入にはならないのですが、協力いただいたブックスルーエの方とは「今後の展開考えましょう」なんて話をしました。

-もっとこうしたかった、こうしたいみたいなことはありました?
ミリ:技術的な問題からいうと、バナーのサイズ(約60cm×90cm) に文字を書くのは大変みたいでした。文字を入れるとなると実際のスケールから画の中に置くサイズを決めるのが難しかったみたいです。題名やキャプションは別にして電柱の下のところに貼ったりした方が分かりやすかったかもしれないです。

-ギャラリー的な見せ方ですね。
ミリ:商店街の人にはそれも許可をいただいていたのですが、そこまで手が回らなかったですね。あとチラシはもう少し配りたかったです。チラシは足を使って配らないとならないじゃないですか。それと比べたらWEBの告知は楽ですしそれなりに反応があったりするんですよね。いいね!がついたりして。

-WEBの方がやった気になりやすいですよね。チラシは反応がすぐに返ってくるわけでも無いですし。
ミリ:WEBの反応は届くべきところに届いているかちゃんと見なきゃですね。大橋さん自体がアート系にも人気はあるのだろうけれど、実はそこまで分かりやすくセグメントにはまっているわけでも無さそうだというのが、やってみて分かったような気がします。ミリメーターは建築が専門ではありますけど、カルチャー寄りというか、メインストリームでは無いと思っているのですが、大橋さん界隈をこの期間中観察していたら、自分達とはまた違ったカルチャーの世界があるなと。サブカルというか、サブカルといってもさらに細かくセグメントがあるなと。もしかしたら屋外に展示してもアクティブに見に来てくれるようなファンがそれほど多くは無いのかもしれないとか、もっとインドアな人達に支持されているのかもとか、ここ(場所#4)の中まで入ってきてくれるような人はそう多くは無いのではないか、とか。ここの前で、行ったり来たりして、入りたそうにしている人がいたりしましたからね。

-ミリメーターが何かやっている、といった評判や反響みたいなものはありましたか?
ミリ:僕の知り合いや業界からの反応があまり無かったんですよね。それはびっくりしました。デザインとかアート界隈の奴らは大橋さん絶対好きなはず!という予想が裏切られた(笑)。

-ミリメーターが普段から言っている「都市のハッキング」そのものみたいな企画だと思ったのですが。
ミリ:10年くらい前から考えていた企画ではありますが、事例としては他でもすでにやっているんですね。なのでそこまで目新しくはないのですが、今回は著名な作家のソロで手描きの作品だという特徴はあったと思います。

-そうなると調子にのって次に行こう!といったモチベーションにはなりにくいですね。
ミリ:仕組みから考えないとかなぁと思います。たとえば地方銀行や屋外広告業とのコラボですね。あともう一つあるのは「売れなかった」ということなんです。あんまり売れなかった。大橋さんの画が欲しいと思う人がもっといると思っていたので、ショックでした。美術コレクターらしき方が結構早くに連絡してきたので、これは行けるかなと思ったのですが。みんな高く値付けしたほうが良いって言うし。大橋さんからは「前にギャラリーで展示販売したけど、怖くて5千円にしました」みたいなことを言われていて、そんなことは無いと思っていたのですが。

-もしかしたら買ってくれる層へのアプローチが弱かったのかも知れないですね。
ミリ:売り方の告知が小出しになってしまったので、それはあるかもです。それと画のサイズが大きすぎるとは言われました。日本の家のサイズだとちょっと大きい。小さめのサイズで原画展を場所#4で開催しつつANOHATA GALLERYをやる、みたいなやり方もあるかも知れないですね。

-大橋画伯が今後ブレークしたらすごい価値になりますよね。
ミリ:もうブレークしてる方だとは思いますが、あの大きさだと将来かなり高額なものになるかもしれませんね(笑)。