9月21日 「この場所は何ですか?」

9月21日 「この場所は何ですか?」

9月21日(日)に、場所#4で行われたミリメーターへのインタビューの記録。
ミリメーターの二人と、やりとりをしながら、逐次更新していった。
当日は、ミリメーターと寺沢の他に近所の方が5名いらっしゃった。お客さん表記は、その5名の中の誰か。

「ミリメーター」とは何をしている人ですか?

ミリメーター:
建築家という肩書です。建物の設計する人です。
建築家というと「大改造!!劇的ビフォーアフター」なイメージで、家を建てる仕事と思われがちです。
もちろん、そういうこともしますが、ソフト方面というか、調査などをしたりします。
はじめの頃はアートっぽいこともやっていて、ストリートに間取りっぽいレジャーシートを敷くようなプロジェクトをやったりしました。
公共空間というのは、みんなの場所なのに、実際は居場所が無いじゃないかということで。

建物を作ることで空間を変えるというよりも、何かを作ることで人間の空間に対しての意識を変えるようなことをします。

例えば、間取りを考えるというのはコンセプチャルアートなようなもので、デュシャンが美術館にトイレを持ち込んだような「宣言」すること自体が建築なんじゃないか、という。宣言することで、人がそれに制限される、禁止事項というのが公共空間に出来るというような。

最近では、アーツ前橋という公立美術館の公共空間、展示室と街の中間の部分を設計していて、街に開かれた空間の設計を結構やっています。
他には自転車好きな人が集まるマンションの自転車置き場とか。

「公共とインテリア」ということを考えていて、インテリアデザインというのは比較的趣味の範疇に近くて、それよりもっと公共に関係したことをテーマとしています。
また「小さな都市計画」というコンセプトで色々とやっています。大きな道路を変えるといった都市計画では無く、個人が街に関わる何かをしていければ、といったことを考えています。

お客さん:
キッカケ作りというか。

ミリメーター:
そうですね。何が生まれるか分からないけれど、キッカケを作るという。なので、この場所も少し分かりにくいのかもですね。

お客さん:
キッチンのところ、募集をされていましたよね。

ミリメーター:
まだ応募の人はいないです。チラシは持って行っている方はいるようですけれど、まだ始まっているのか?とか、少し入りにくいですよね。

ここを作る前にも吉祥寺でもKISSCAFEというコミュニティカフェの設計と運営をやっていて「街のリビング」と名づけていました。
吉祥寺は特にそうなんですけど、ショップが増えてきて、訳の分からない場所が減ってきた。理由のあるものが増えている。空き地のような何だか分からない場所を作りたいという、色んな人が勝手に来て好きなことをしていくような場所でした。

この場所は何ですか?

ミリメーター:
説明出来ない場所をつくりたいなと思って(笑) ドラえもんで、のび太達が遊んでいる土管しかない空き地みたいな。

お客さん:
この中に入るまでにハードルがありますよね。少し不安があったり。

ミリメーター:
ここは常駐で働いている人がいるというのが面白いかもですね。シェアオフィスがあってキッチンやショップがあって、常に誰かがいる。
最初から目的のハッキリした商業施設に対抗することを考えた場合、最低でも経済的に回せないといけない。
小さい個人事業者を集めたら維持出来るのではないか。「超小型複合施設」「小さな街」なんじゃないかなと。

お客さん:
この通りは結構静かなので、この場所に人が集まってワイワイガヤガヤできるといいかもですね。

ミリメーター:
「街興し」は全国あちこちでやっていますけれど、観光化してしまうことが多くて。他所から人を呼ぶことが増えるより、そこに住んでいる人が良い感じになるといいなと考えています。

お客さん:
ここの2階でミリメーターの二人が仕事をしているのが外から見えていたので、最初はオープンな家なのかなと思っていました。
道路から見える一番近いところにキッチンがあるのが、日常というか、親近感がわくというか。

ミリメーター:
今は日常の生活が見えなくなっていて、デザインやシステム開発など、何をしているのか目に見えない仕事が多いのですが、そういう部分が見えるようになるといいなと考えています。
先日はイラストレーターが仕事をしているのを公開しました。

お客さん:
仕事というのが身近に感じますよね。今は外から見えない空間で出来る仕事が増えちゃってますね。

ミリメーター:
仕事公開は続けていきたいですね。

少し休憩の様子
少し休憩の様子
 

どういうことをしたら入りやすくなりますかね

ミリメーター:
どういうことをしたら、外から入りやすくなりますかね

お客さん:
近所の人なら、知っている人が中にいると、いいのかもですね。

お客さん:
入り口の近くに話がしやすい人がいるといいかもですね。

ミリメーター:
入り口のところに縁側を作りましょうか(笑)
内装を真っ白にしちゃったので、最初、外から見て変な宗教かと思われていないかと心配していました。

お客さん:
キッチンが見えていたのでそういう風には思わなかったですね。

ミリメーター:
ワンドリンクオーダーしてもらって、そのまま中で仕事をしていってもらえればとか考えていたりします。

お客さん:
きっと何かやりたい人は興味を持つと思うので、そういう何かを、この場所でやっても良いんだと思ってもらえるようになると良いですね。

ミリメーター:
旧来の寺社仏閣や行政のコミセンでは無い、でもそういう場所になりたいですね。
 

場所#4でどんなことを実現しようと考えています?

ミリメーター:
キッチン使ってくれる人が現れないかなぁというのがありますね。
管理衛生責任者の資格がハードルなのかとも思っているのですけど。ミリメーターも持っているのでマストでは無いようにしようかとも考えているのですが。

お客さん:
色々な物を持ち寄って食べたりするのは面白そうですね。

お客さん:
自分で食材持って来て、少し多く作って自分の分だけ食べたら、残りは置いていくなんて良さそうですね。

ミリメーター:
料理をシェアするのはいいですね。

お客さん:
仕事を公開する「道とはたらく」のシリーズはこれからも予定がありますね。

ミリメーター:
まずはシェアオフィスの人達で回す予定を進めます。その他にも面白そうな人がいるので順次やっていこうと思っています。

お客さん:
近くの子供達とどういう関係になっていくかは考えていますか?

ミリメーター:
近くの明星学園とは関わっていきたいですね。色々な仕事をやっている人達がここにはいるので、上手く接点を持って何か出来ると良いと思います。

その他にここの商店街のバナーや看板にも何か出せるみたいなので、そういうところを使って何か面白いことが出来るといいですね。
インターネットでの発信も大事ですけれど、その場で目に見える何かをやっていければ。その場に行くことで見える何か。近所の人に向けてやったり、フラッと来られるようにしたいです。