2020年の音楽2020-12-31

7年目。
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ことしはテレビを見る時間が多かった。
自分が外に音楽を聴きに行くことがなくても、他の誰かがライブに行ったり新譜を見つけたりして、それがまわりまわった結果、色々なことを知ることが日常だったのが、そもそも活動が減ってしまうとそういう情報も無くなるのだなと実感した。そしてその分テレビというメディアが大きいんだなとも思った。

米津玄師 – 感電


令和2年のGET WILD。ドラマのエンディングで静かにかかり始めて丁度いいところでサビになる。
映像は終了する少し前の豊島園。ああいう恰好していればディスタンスもあんまり気にしないで良いのかもという配慮があるのが2020年風。

eill – 踊らせないで


テレビ東京の若い女性がグルメバーガーを食べるドラマのエンディング。今こういうの流す姿勢が素敵だ。このドラマはネット配信が一週間先なのでボーっとテレビ見てるとあれ?これ見たことあるな、という不思議な体験になった。色々と実験をしている中でのこの曲だと思うと興味深い。若い世代は分からないけれど1990年代の若者にはおしゃれだと思わせる何かがある音楽。シンセの音色か。

浜田省吾 – Money


不定期で自分の中でブームが起きる。今年はそんな年だった。
歌詞はガッツリ昭和の価値観、しかも当時の視点でのアメリカを意識して作られたもので、普遍的かというとそうでも無いと思うのだけど、それでも成功したユーチューバーがタワマンに引っ越して家を紹介する動画作ったりしているのを見るとベッドでドンペリが憧れなのは普遍的なのではと思ったりする。古いけど、古いだけで切り捨てられない。

Fatal Defect Orchestra


world’s end girlfriendが始めた新しいプロジェクト。寝ている間、音楽配信サービスで繰り返し再生して収益を得ようという試み。実際それなりに収益があった模様。


world’s end girlfriendが考えること行動することはそれだけで何かしらの価値がある気がしていて、少し怖くて素晴らしい。

IGORRR – VERY NOISE


そのworld’s end girlfriendが年初に紹介していたグループ。こういう音も成熟してきていて聴きやすいし楽しみやすい。ただただ聴いて楽しい音楽。

チャラン・ポ・ランタン – 空が晴れたら


動画も含めて全部自前制作。自粛期間中の鬱々とした切なさと寂しさと淡い期待をタイムラグなしで出せるようになったのが2020年だった。レーベルはエイベックス。
出来なくなったことを憤るだけじゃなく、それでも出来ることを見せる姿勢は素晴らしい。

REVIVE ‘EM ALL 2020 – CAN’T STOP THIS!!


そのエイベックスが仕掛けたけれど予定通りに行かなかったプロジェクト。人が集まるイベントが出来なかったのはキツかっただろうけれど、それでもこれが上手く行ったかは分からない。内向きの理論では原点回帰という面はあっただろうけど。テレビ朝日のドラマはあの時期だったからこそ面白かった。

サンボマスター – 忘れないで 忘れないで


浦安鉄筋家族。ドラマの撮影が中断した間にロケで使っていた空き家が取り壊されるなんて漫画みたいなことをネタにしたり、そんなハチャメチャを包み込むような過剰な人間臭さが心地よい。

清春 – 忘却の空


アニメのIWGPでかかった25周年バージョン。アニメ版は原作当時と変わってしまった池袋西口を舞台にしてスマホを持ったカラーギャングの抗争が起きるという、原作にかなり忠実なんだけど仮想世界みたいな内容で、音楽にJYOCHOの中川大二朗が参加している。そういうフックアップはテレビでは今でも起きているんだなあなんてことを考えた。

xiangyu – ひじのビリビリ


音楽のカテゴリーとか流行とかそういうの関係なくただただ良かった。なんだこれ、という気持ちがずっと続く。

2021年はできれば一度くらいライブに行きたい。