単純に青空はいい2020-05-29

新潟県で生まれ育った。日本海側は全体にそうだけど曇りがちでピーカンの日が続くことはそんなにない。五月の連休の頃と秋に少しあるくらいな印象。冬は雪の量が多い少ないは毎年違うけど空はずっと鈍色だ。雨や雪が降っていない状況なら漏れなく「はれ」と表現することもある。関東から日本海側に転勤になって鬱になったなんて冗談を聞くと驚くけれど、関東で長く生活すると青空を長い間目にしないということはあんまりなくて、久しぶりの青空だとなんだか気分が良い。

現実に起きている人間社会の問題はそれぞれ違いはあってもどれも深刻で、だけどそれはどこまでも人間にとっての問題で、それとはまったく関係なく空は青い。自分が辛くなると空も曇るなんていうのは文学や映像表現のテクニックなんだけど、でも身勝手なものでそんな気分になったりして、たかだか空眺めるくらいで気持ちが晴れるかよなんて思ったりする。そんな暇無いしとか思う。
実際のところは、それがそうでも無いこともあるっていうのが面白い。