4月16日(日) 吉祥寺ブランドを利用する人とされる人2017-04-16
初夏の陽気。半袖にちょっとひっかけてるくらいの人もけっこういた。井の頭公園の桜はほぼ散ったけど、米八のところはまだ良い塩梅だった。
吉祥寺にできた新しい映画館ココマルシアターに行って見た！
http://www.webdice.jp/dice/detail/5388/
このタイミングでまだ工事してたら間に合わないだろうなあと思っていたら盛大に間に合っていなかった。
お商売としては切ない限りだけど、リンク先にある「地方の古民家を借りてブルーレイで自主上映をするスペース」くらいのものだと考えていたんじゃないだろうか。それで商売になるかという疑問はあるにせよ。
気になるのは普段ここを通る人達の中には「これは大丈夫だろうか」と思う人がそれなりにいたと思うのだけど、映画関係者の中にはそういう感じ、場合によっては自分の領域に影響を及ぼしたりしないか心配になる人達はいなかったのだろうか。バウスシアターが閉まった時にアクションを起こすというので立ち上がった人達とか、文化の香り高い吉祥寺には普段来ないのかな。
Top of Baus on Baus～吉祥寺バウスシアター再生へ向けて
http://bausonbaus.s2.weblife.me/
文化の香り高い吉祥寺なんて、自虐的な冗談よしてくれと思ったりするのは脇に置いておくとして、「住みたい街」なんてワードのバリエーションは結構ありますよね、雰囲気だけですけど実際それで耳目が集まるんですよね、という事実があるのであれば、そういう手法を使ってうまくやる人達がいてもおかしくない。実在する不動産そのものでなく、あるかどうかも分からない付加価値でフワッと膨らんだ綿菓子のような吉祥寺。そこには素敵な人達が集う小粋な映画館がある。そういう幻を目標にしてしまっている側面があるんじゃないかなあと感じる。
現実としてそこにあるのは、地元の人からしたら店が全然定着しないロフトの前のちょっとしたサイズの内装工事がまだ完了していない建物と、クラウドファンディングでお金を出した人達と、変更された未定の予定だ。あとパティスリー吉祥寺のシールもガラスに残っているか。
大づかみに読めばエンタメ舐めるな的なことをwebDICEの記事は書いていて、たとえそれが満席で26人だとしても必要な用意や準備が当然あった上で面白いことやびっくりすようなことを来た人に提供する仕事、という現実は結構な厳しさがついて回る。夢を作るなんて口で言うほど簡単じゃないし、それは会社経営していればわかりますよね？みたいな話なんだけど、それでもしくじってしまうのが人間なのだろう。どんなタイミングでも挽回したりやり直したり、やっぱり止めたりすることは出来る。少し格好悪いけど。
2階と3階は食事をしながら映画をみたりVRシアターにする予定が、予告編上映になった。バウスの最後の方で1階でやってた人が殆どいなくて休憩に最適だった簡易カフェみたいなものか。
1階のオープンは15日の仮オープンを最後に期日未定になった。16日の上映がなくなったことでチケットの返金という現実的な仕事が増えた。
このサイトは無理して素敵な吉祥寺を紹介するブログじゃないし、書いている人間は偏屈だからネガティブに寄っているけれど、それでもバウスシアターの平日レイトショーにふらっと行くくらいな楽しみが増えるかな、と少しだけ期待していただけに、残念ではある。
そういう意味ではちょっとはココロ動いたけどね。