7月31日(月) 吉祥寺で商売するにはきっとお金がかかる2017-07-31

この場所のお店はなかなか定着しないどころかちゃんと閉店にならず、臨時休業や長期休業から再開しないまま夜逃げしたみたいな風に終わることも珍しくない。今回は親会社の倒産で吉祥寺にあった3店舗が同時に閉まったわけで、毎回色々な事情があるにせよ、そんな感じが続くとやっぱり何かしらゲンの悪い場所なイメージにはなりがちだ。お客の立場としては新規開店でも長く続いていても、その時が良ければ問題は無いわけで、逆に吉祥寺で長く続いているという条件で店を探すと思ったより選択肢が少なくなってしまう可能性だってある。

そうでなくても商業地区としての吉祥寺はお客さんを見込める代わりにそれ相応の費用がかかるわけで、それならもっと他所の土地を考えた方が、みたいなことは十分あり得る。それでも吉祥寺で頑張ろうと思うところは、いかに素っ頓狂でも頑張って欲しいと思う一方で、そんな深夜25時までお店開けててもここだとそんな人は通らないですよみたいな、もうちょっと調査した方が良いかも知れないですねと素人ながらに思う出店も少なくなくて、吉祥寺という場所を使った手数料商売みたいなものだけは潤っているんだろうなと思う。それが値段にそこまで跳ね返っていないのはスゴイなあと思うけど。

結果的にきっとチェーン店が中心の街になっていくのかなあと最近は諦め気味だし、そもそも日本全体が外食を個人店でするという発想そのものが無くなっていっているんじゃないかとも感じている。個人店というかSNSなんかで発信しにくい店といった方が良いのかも知れない。外食文化が80年代くらいからのグルメブームから変容しつつ、結局はお金を使った自己演出に落ち着いて行こうとしていて、その演出をチェーン店が個性的な店舗展開やメニュー作りで補えれば、別になんてこと無いのかも知れない。

とびっきりで無くてもいいから、財布に見合った美味しいものを楽しく食べる時間を過ごしたい気持ちは無くなってはいないだろうけど、きっとそれとは全然別な文化の話。