吉祥寺は勝手に始まって勝手に終わる2020-08-04


今キラリナのビルはファミコンゲームでおなじみの廃墟だった期間が長く、夏なら肝試しするような不届き者もいたりして、つまり駅直結の廃墟があったような場所が吉祥寺なわけです。
キチムの建物の一階は小さな店の寄り合い所帯みたいな場所だったのが子供服の店になって今は空いている。KuuKuuの入っていた建物だった頃は同じ通りにルボンビボンの建物くらいしかなくてNTTの所まで来て本当にこの道で会っているのか不安になって引き返す人を大勢見た。今はもっと店が増えてこの周辺に住んでいる人にとっては、随分にぎやかになっただろうなあと想像する。キチムでさえライブの後は静かになんて貼り紙出してたのは目撃した。

住みたい街で取り上げられて有名になったことで吉祥寺に行くことが目的の人が増えて、それを目当てにしたお店も増えた。住んでいる人にとっては休日のランチ難民化が進んだのだけど、それでも経済が潤うということには良い面もあるし、土日にぎわう店を平日スカスカな時間に楽しめるなんてこともあった。景気の波に左右される部分もあるし、外国人だけじゃないインバウンド需要という存在も見えたりして、地元だけで回せないお店は辛いし、地元だけで回す予定じゃない店にとってはもう全然計算違いだし、不動産やコンサルや内装屋さんなんかは回転あがって喜ばしい面もあるのかも知れない。

情報消費として吉祥寺の新規開店閉店情報でアクセス稼いでいるところも、美味しい状態ですねなんて気持ちで眺めてたりして、頻繁に変わってくれるカタログさえ自分で触ることなく、そのお知らせだけで飯が食えれば、そりゃあ楽でいいですよね、なんて思ったりする。ちっとも羨ましくないけど。

吉祥寺っていいところだなあ。