井の頭公園から徒歩5分の生活2019-09-06


Facebookに不動産の広告が出ていて、謳い文句にびっくりした。「井の頭恩賜公園徒歩5分」


芙蓉亭のところにでかい看板が出ているんだけど、場所は日本無線だった所。がっつり三鷹だ。ただ、井の頭公園から徒歩5分は間違いじゃなくてGoogleマップでもちゃんと5分と出る。

ただ「桜の時期は花見ですごい人になるし、今年はまるで印象派の画のようだと話題になった井の頭公園」を抜けて登っていった先にあるテニスコートやグラウンド、ジブリ美術館のさらに向こう側にある野球場を越えた所をスタート地点にして徒歩5分だ。つまり吉祥寺駅から見たら井の頭公園の向こうだ。新宿駅から新宿御苑の向こうは四谷だけど、それでも新宿だと言う感じ。近くに李朝園はあるが地下のある方の李朝園だ。地元民が気軽に訪れる店。

李朝園 下連雀店

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吉祥寺というブランドイメージは結構強くて練馬の方も吉祥寺がついてる物件あるし、最近できたライブハウスのNEPOなんかも吉祥寺ということにしてる。そっちの方が通りが良かったり最寄り駅が分かりやすいからだろう。自分も屋号は吉祥寺北口システムだ。NEPOの近所だし井の頭公園徒歩5分もないけど。

吉祥寺があくまで「住みたいまち」なのは「不動産を売りたいまち」という思惑が含まれているからだろうし、その先にある、いざ住むとなったらどうなのか?という想像力までは持ち合わせてくれないない方が不動産側として商売しやすいんだろうな、なんてことは吉祥寺に住んでいると分かる。

吉祥寺は色々なものがそれなりにあって便利だし、平日日中は人もそんなに多くないし、何をしているか分からないような人がフラフラしていても目立つことは無いので、自営業者にとってはかなり心地よい住みよい街だ。漫画家が多いのもきっとそういう理由があると思う。それは通勤をほぼ考慮しない生活が前提なので「朝夕はバスが2分おきに来ます」なんて売り文句がそんなに魅力じゃなくなる。むしろ2分おきにバスが来るとか五月蝿くて朝ゆっくり眠れないじゃないかなんて風に思ってしまうかも知れない。

朝何時に起きて、何をして、何を食べて、どこに行って、何時に帰って家で何をして寝るか、いわゆるサラリーマンという人たちのパターンはおおよそ決まっていて、それが大勢いる前提で不動産業界はマンションを売っているんだろうけれど、そのモデルと吉祥寺は思ったよりもマッチしない感じが、きっとずっと「住みたいまち」であり続ける理由のひとつなんだと思う。

これで吉祥寺駅周辺が衰退して下連雀五丁目界隈がすごく賑わうみたいな状態になったら、それはそれで興味深いし、地方では結構起きている現象ではあるので、それを願うという考え方だってありっちゃありだ。

無理に吉祥寺っていわなくても良いのに。