2017年の音楽

自分が振り返るためだけにやって、今年で4年目。
2016年2015年2014年

今年はあんまり余裕が無くて、外にライブを見に行くことも音源を探しに行くことも殆どできなくて、ほぼネットからの情報だけで音楽に触れていた。Spotifyが結構な救いだった。便利な世の中になった。

Cornelius – 夢の中で


11年振りというのが実感あんまり無い人。これだけグローバル化すると「世界のオヤマダ」なんて口にするのが気恥ずかしくなるけど、そのくらいな存在。万が一、椎名林檎にもしものことがあってもオリンピックは小山田圭吾がやれば大丈夫。間に合わないかもだけど。
タイトルの通りのドリーミーポップは、言葉遊びみたいな歌もこういう音にはすごく説得力があるんだなあ、シンセベースは気持ちいいなあと何度もついつい聴いてしまう。

Penguin Cafe – Cantorum


イギリス人。
日本向けのサービスなのかも知れないけれどコーネリアスとやった影響を話してくれたり、BBCのプレイリストに入れてくれたり、世界が繋がったというのはこういうことなのか、いやいやサービスでしょ?なんて半信半疑になったりする。電子楽器を使わないで電子楽器みたいなことをやっているという説明は、昔からペンギンカフェってそんな感じだったなあと思うわけだけど、それが今も続いていて有効な方法論なのはすごく良いなあなんて考える。同じ音の反復は気持ちいい。

anone – momo


日本のエレクトロニカの先端の一つ。きっと異論の方が多いだろうけど。
こういうジャンルは音数が少ない分ストイックになりがちだったりしてシリアスになったり、フォーカスの絞られた雰囲気になりがちなのだけど、そこに日本特有のおぼこさが混じるのは、それはそれでとても独特な感じがする。聴こえ方の可愛らしい音楽。

tofubeats – WHAT YOU GOT


今年の紅白歌合戦で郷ひろみの楽曲のリミックスをする人。現在の日本の音楽シーンの中心に存在する、普通に立派なミュージシャン。
若いとかネットとか世代とか、そういうのは本当にもうどうでも良くて、こういうミュージシャンが日本にいます、以上。で済んでしまう感じ。
本人も色々と思う所はあるのだろうけど、そんなことも含めて現在の日本で存在し続けることをずっと見ていくのが楽しみだ。まだ神戸に住んでいるのも素晴らしい。

Suchmos – STAY TUNE


こちらも2017年という時代を代表するカッコイイ音楽。カッコイイというのは一方でダサいと捉える一群もいるわけで、そんなこんなを一手に引き受けてるような存在。
「サチモスが好きです」で笑いも取れれば、感心もされる。きっと老若男女誰が聴いても結構な人が「カッコイイ音楽」「若者の音楽」と感じるんじゃないだろうか。昔のTMネットワークのようなものか。何がそうさせているのかは分からない。クローズドハイハットか。

こういうニコニコ動画っぽいマッシュアップが、そうそうそうだよと思える最大公約数がきっとサチモス。

DADARAY – 美しい仕打ち


川谷絵音プロデュースで、ゲスの極み乙女。のベースとライブのコーラスがメンバー。サポートのドラムとギターがindigo la End。ボーカルだけ新人という構成。川谷の音楽を違うセットで演奏したらどうなるかの実験みたいな気もするけど、食材もコックも同じで違う料理作ってちゃんと独自の味になるのはすごい。色んなところにジョン・ウェットンやグレッグ・レイクがいるような感じか。ちがうか。
女性ボーカルといってもメインとコーラスで随分声質が違うのと川谷絵音の声じゃないだけでこれだけ印象変わるのかと思うとボーカルも楽器なんだなってことがよく分かる。分かってるつもりでも、もう一回気付かされる。

フレンズ – 塩と砂糖


今年バーンと売れた人達。おかもとえみのボーカルを軸に色んな音が動き回る構成はそれだけで聴き応えがある。心地よく何度でも聴けて、調子良い時はどんな音楽やっても上手くいんじゃないかってくらいな雰囲気がある。来年も楽しみ。

The Allergies – Get Down on You


spotifyのおすすめで出てきた人達。今はなんでもネットで調べられる時代でたぶんイギリス人。白人ヒップホップってこういう感じだよね。というか今のグループなんだ、という驚きがあった。いい意味で時代遅れな感じ。
ちなみになんでspotifyがおすすめしてきたかは全く分からない。バグなのかもしれない。

吉澤嘉代子 – 残ってる


すごい才能。
カラオケが若者の娯楽になり、ボーカルのお手本になるようなアーティストが売れたことと相まって、自分を歌で表現できる人が大勢生まれたんだけど、ここまで女性を全面に押し出して歌える人はなかなかいない。ちょっと怖いくらい。こういう人の歌を聴いて、また新しい才能が生まれるのだとしたらYoutubeも結構重要な存在なのかも知れない。
大塚幸代さんの感想が聞きたい。

Easycome – つつじ


ギターポップ。
音楽の世界ではラーメンのように情報を食わせる作業が終わっていて、如何に耳に持っていかせるかのテクニックは残っているものの、味には尖った個性や濃厚さは必要されなくて逆にこんなのでやっていけるのか?と思わせる力の抜け具合もまた個性として認められるようになっている。そういう人達が音楽は魔法だよとか言ってしまって揉めたりするんだけど。この人達は言ってないと思うけど。
どこにでもありそうな音楽は気づくと無くなっているわけで、新しい名前の新しい人達が今まで聴いてきたような音楽を楽しく心地よくやっていてくれるという、ロックとはまったくベクトルの違う安心感のようなものを提供してくれるのもまた音楽のいいところ。

自分の状態がどうであっても外の世界では色々な事が起きたり動いたりしている。来年も気持ちが動くような何かに沢山遭遇したい。